FC2ブログ

Lc.タグクラウド

プロフィール

Gamby13

Author:Gamby13
Gumby13名義で、気が向いたらamazonのDVDレビューもしています。amazonご利用の際は、是非、当店経由で。

最近の記事

amazonで探す

商品レビューも参照できる!

世間の意見と比べてみよう!

月別アーカイブ

最近のコメント

最近のトラックバック

Dr.Who ドクター・フー 危険なお絵描き

Dr.Who ドクター・フー 第25話「危険なお絵描き」

ドクターとローズは2012年のロンドンにやって来た。この年ロンドンで開催されるオリンピックを見物しようとしたのだ。聖火ランナーのコースに当たっている瀟洒な住宅地を訪れるドクター達。だがそこは、通りの僅か1ブロックの区間だけで、子供が三人も行方不明になるという怪事件が発生。異常に気温が下がっている通りで、ドクター達の到着直前に、またしても遊んでいる子供が掻き消えていた。

ドクターはサイキックペーパーを使って刑事の身分を偽装、相棒の女刑事ロイス(wと共に、事件の調査を開始する。ローズは、通りに立ち並ぶ家の二階から、自分たちを凝視する少女に気が付く。そして、ローズの目の前で猫が掻き消える。残存するイオン臭から、イオンエネルギーを使ったアブダクションであることを喝破するドクター。そしてローズを襲った謎の物体が黒鉛であった事から、子供のお絵描きが重要な手がかりであることに気づく。

題「わたしのお父さん」
ローズは自分たちを見下ろしていた少女の家に向かう。その家。。。母子家庭のウェッパー家では、12歳になる少女クロエが、人が違ったようになって引きこもり、ひたすら絵を描き続けていた。そして、クロエの描いた近所の子供たちが、ことごとく行方不毎になっていたのだった。クロエの部屋のクローゼットで、不気味な男の絵に襲い掛かられるローズ。その男は、クロエが描いた父親の姿だった。娘が心配であると同時に不気味に思う母トリッシュは心労の極みにあり、ドクター達に全てをうちあける。クロエの父は三年前に事故死しているが、酔っては娘を虐待する、粗暴な男だったという。死に別れて安堵するトリッシュだったが、クロエ自身は、父に対して恐怖と共に愛情も抱いていた。父の死を喜ぶ母に対して、クロエは心を閉ざし続けていたのだ。


アイソラスの胞子
何者かが、クロエの心の隙を付いて、彼女を操っているのではないか?ドクターはクロエに催眠術をかけ、クロエを操る者とのコンタクトを試みる。クロエが昏睡したとき、第二の人格が現れた。その正体は、星間種子のような生物アイソラスだった。宇宙空間を何万年も胞子のまま漂い、繁殖可能な環境で花開き、また胞子を飛ばすという生命周期のアイソラス。その無数の胞子のうち一つが太陽フレアの影響で地球に落下。仲間を失ったアイソラスの胞子は、同じく孤独を抱えるクロエに共感し、その体に住み着いた。そして少女と自身の孤独を癒すため、少女の描いたものを全て少女の絵に転相していたのだ。

たった一人で宇宙を漂う孤独を知り尽くしているドクターは、アイソラスに深い同情を寄せる。そして、アイソラスを仲間の元へ返してやろうと決意。そのための装置をターディスに戻って作り始める。ドクターの真意を知らないアイソラスは、クロエと引き剥がされる事を恐れた。そして、密かにドクターを尾行しターディスのデザインを目視、急いで家に取って返し、ターディスとドクターを隠し持っていた色鉛筆でスケッチし、双方絵にを転相してしまう。



題「意地悪なおじさん」
ドクター版「エクソシスト」(オリジナル版)「シャイニング」風味。「エクソシスト」(オリジナル版)は、最後の最後まで超常現象ではない解釈が成り立つ。両親不在に加え、母親が付き合っている映画監督による性的虐待による統合失調症がリーガン(リンダ・ブレア)の「悪魔憑き」の正体であるという見方だ。今回のエピソードのテーマであるDVのトラウマというのは、母子家庭という環境ともあわせて被る要素であるし、(ちょいと唐突な)ドクターがアイソラスとコンタクトを取るシーンは、カラス神父とリーガンの1stコンタクトを髣髴とさせる。また、アイソラスが群れ成す個体である事を語る言い回しは、Region(「エクソシスト」及び「エクソシスト3」)を連想させられる。

さらに、クロエの描いた父親の絵が「痛めつけてやる」と言いながら迫ってきたり、クライマックスでローズがクロエの部屋のドアを叩き割るシーンなどが、「シャイニング」のジャック・ニコルソンの恐ろしい姿と被ってしまう。


子供の書いた無造作な絵が動き出すCGもかなりキてる。無心にだが稚拙に描かれているところが、そういう視点でみるとやたらめったら怖いのであった。

ロマコメドクター
ドクターとローズのターディス内での遣り取りが秀逸。まるで子育て観でぶつかった若夫婦の会話である。と同時にさりげなく、ドクターが子持ちだった事も発覚。つまり、ドクターはタイムウォーで妻子を失っている事が明らかになったわけである。

そしてこれまたさりげなく、ドクターがコンパニオンを必要とする理由が説明されていたりして。「孤独は何よりも恐ろしい」というのは名セリフだ。ここでローズの手を握るドクターの勘違いがロマコメ臭いがホロリとさせる。そして、これら遣り取りを受けて、ラストのローズとドクターの会話が、なんとも物悲しいのである。

「絶対離れないよね?」
「絶対なんて言うな」

あぁ。。。オリンピック開幕の花火を凶兆と見るドクターのセリフとあわせ、最終回ラストを匂わせる。そうしたメタな意味とは別に、地球人のタイムスケールでは事実上の不死者であるドクターは、絶対にローズと決別する運命にあるのだ


前回エピソードなどで再三繰り返されている「破壊者」ドクターというテーゼの裏には、決して癒されないドクターの孤独が存在する。その暗示が、シリーズとして観た本エピソードのテーマなのだった。

そうした視点で観てみると、過去のエピソード全てに、違った感慨が沸き起こってくる。本当に良く出来たドラマ構成だなぁ。

ドクター・フー Series1 DVD-BOX
日本語版

ドクター・フー
オフィシャルガイド
モンスター
ドクター・フー
オフィシャルガイド
エイリアン


Doctor Who
Complete Second Series
(US版 英語字幕あり)




スポンサーサイト



高松英朗さん、死去

謹んで御冥福をお祈りいたします。

晩年は人身事故を起こされたり、不遇な印象が否めないのが残念。

高松英朗といえば、「必殺仕置人」の天神の親分とNHK「ゲーム ホントにホント」の青のホントさんが印象深い。

天神の親分は、セミ・レギュラーのキャラクターで小伝馬町の大牢名主。江戸の裏社会の頂点に君臨する大親分だが、娑婆にいては命が幾つあっても足りないので牢屋にエスケープして、事実上、奉行所をボディーガードに使っているというスケールのデカイ悪党。中村主水には一目置いており、時に便宜を図ってやったり、時に頼み人になったりと、「悪の上を行く悪」を矜持とするチーム主水もそのご機嫌を伺わざるを得ないという、「必殺」シリーズ中でも特に異彩を放つキャラクターだった。

「ゲーム ホントにホント」とは、雑学バラエティー色の強いクイズ番組。問題についての解答を、赤、青、黄、緑の四色を割り振られた四人の「ホントさん」が答え、その内一つだけが正解。その正解者をゲストプレイヤーが当てるという内容だった。時期的にも内容的にもTBS「巨泉のクイズ・ダービー」と被るが、高松氏を始め、加藤武氏、浜村純氏などアクの強いキャラクターを揃え、人気を博していた。

>>
 「柔道一直線」などで名バイプレーヤーとして活躍した高松英郎(たかまつ・ひでお、本名・武市哲郎=たけいち・てつお)氏が26日、自宅で心筋梗塞(こうそく)のため、死去した。77歳だった。高知県出身。密葬は自宅で親族だけで執り行われるが、遺族の希望で日程は公表していない。

 高松氏は1951年、大映東京に第5期ニューフェースとして入社する。「巨人と玩具」(58年、増村保造監督)でサラリーマン役として注目を浴び、映画俳優として活躍する。大映を退社後の69年には「柔道一直線」(TBS系)で“地獄車”の車周作役で国民的人気を得た。最近では映画「黄泉がえり」(2003年、塩田明彦監督)や、テレビドラマでは大河ドラマ「八代将軍吉宗」(1995年、NHK)など、幅広い役柄を好演した。
<<

「映像温泉芸社 対 映像温泉芸者」

映像温泉芸社 Presents 「映像温泉芸社 対 映像温泉芸者」

年に一度のお楽しみ。自主制作のバカ映画大上映会@野方区民ホールに行って来た。

今回は「MMR」を統一コンセプトに、キバヤシならぬキジルシ率いるMMRメンバーが、怪現象を記録した映像として読者から「投稿」されたビデオを解析するという体裁で、各映像作家諸氏の作品を上映していく。インターミッションとして「なんだってぇ~!?」の遣り取りも入ってくる。

プロローグは諸事情によって紹介は割愛。だが、爆笑小ネタのオンパレード。だが、昨年の方が破壊力があった気がしないでもない。

以下順不動で。

-)「芸者ファイト」
ガスコンロの火をアップにタイトルインサート。「ちゃかちゃ~ん ちゃかちゃかっちゃっちゃかちゃ ちゃかちゃ ちゃかちゃ~ん ちゃかちゃかちゃん」とお馴染のテーマ曲はアカペラで(w。温泉芸社と温泉芸者のパペットバトルを実況付きで収録するも、ロケ地のビル警備員に無許可撮影のダメ出し食らってオチる。

-)「のびれー クージン」
酒徳ごうわく監督の最新作。ヘビ花火と粘土人形を使った超短編×3。無意味なバカバカしさが面白いが、「リアル ニンテンドッグス」や「リアル マリオカート」の破壊力には及ばなかったか。

-)「ウル マン」
濱田轟天監督作品。ゼネプロ時代の庵野秀明「帰ってきたウルトラマン」インスパイアな、果てしなくヤケクソに近い、アヴァンギャルド特撮編(w。本を積み上げただけの建造物セットをくみ上げたワンルームマンションで、宴会芸のトレーナージャミラと全裸オヤジのウルマンの死闘が繰り広げられる。鋏と洗濯バサミでできた「防衛軍のメカ」の躁演が、なまじ上手いだけにバカバカしさ倍増。

-)「芸者通信」
亜連陶監督作品。映像温泉芸社の打ち合わせ風景を、先述の「MMR」なトンマナで綴る。「映像温泉芸社」に込められた真意や「五月みどりは2007年を現しているんだ!」「なんだってぇ~!」が可笑しい。

-)「NAIL」
堀越康史監督作品。「スィングガールズ」に出演していた方二名が主人公らしいが、「スィングガールズ」観てない(^ω^);。魔術的マニキュアを使うネイルアーティストと、ツキに見放された女の物語。わりと真っ当な、「トワイライトゾーン」系のお話。

-)「梨本君のチカラ」
高岡晃太郎監督作品。とっても自主映画らしい作品。途中で寝た。

-)「FILM DRAG」
なにわ天国監督作品。サブリミナル実験映像。イッパツ芸。バカ。<褒め言葉

-)「ヒャクレンジャー3D」
ミナミユー監督作品。入場時に配られる赤青3Dメガネを使った、「飛び出すヒャクレンジャー」(w。「紫外線と赤外線を肉視できる人は飛び出して見えます」ってのが笑ったが、ここではオチず、後半ちゃんと飛び出して見えたのは、素朴に感動。「スパイキッズ3D」より飛び出して見えたよ(w

-)「コミカ3分クッキング」
前回「テクノ 笑点」で笑わせてくれたVJコミカ氏のライブパフォーマンス。アシスタントはごうわく監督。稲川淳二の怪談ビデオからキャプチャ・編集して、HIP HOPな稲川淳二を作り上げる。バカバカしくて面白かった。ギャグそのものよりも、編集の手際とか素材切り出しのセンスの良さに、素直に感心してしまった。

-)「今田家バラバラ殺人事件」
さとうさん監督作品。推理パズルにトンデモな回答を重ねていき、最後は「イイ話」で落とす。結構、俺好みだった。「実は軍人将棋だった」って回答パターンが、一番笑えた。

-)「ドロクエ」
山本拓&高見晃太郎監督作品。ノスタルジックなバーチャル空間で繰り広げられる、スカトロバトルゲーム。「たんけん たんけん たんけーん」というアカペラBGMとあわせ、なんとも緊迫感漂う山本監督節が、変なテンションの笑いを醸し出す。やってることは動物の腐乱死体やウンチをもてあそぶ、子供の「暗黒遊戯」なわけだが、こういう実体験を持っていないヒトには、この面白さは理解し辛いかな。Bazil氏曰く「『JAKCASS』じゃん」との事。

-)「アキバの昼と霧」
ダー機関監督作品。イッパツ芸ニダ。

-)「マジカルDEATH」
AC部監督作品。フラッシュアニメ。大胆にデフォルメした人体解剖図がストレスに晒されて蝕まれる様を綴りながら、バカっぽいアメコミアクションに進展していく。ダイナミックでスタイリッシュでテンポも良く、面白いアニメ。浮いてる感が漂うほどに、センスが光る。こういう作品が一つ入ってるのは、いいことだと思うが。

-)「琴似沈没」
中村犬蔵監督作品。デンキネコシリーズ最新作。「日本沈没」のパロディではあるのだが、実景とCGの組み合わせや、古いフィルム感を漂わせる処理、回を重ねるごとにクォリティアップしていくCG技術に感心。
今回、パッチワーク的MAD集成という芸風から脱却して、ストーリー性を押し出している、転換期的な作品に仕上がっていた。マジ、クライマックスはホロリとさせられた。
デンキネコが小林圭樹の田所博士を実に上手くトレースしていた。(すが目調な表情とか、無精ひげギャグとか)
次回作は「七人の椿三十朗」だって(爆。

Dr.Who ドクター・フー エルトン君の大冒険

Dr.Who ドクター・フー 第24話「エルトン君の大冒険」

冴えない独身男エルトン君は、ドクターに魅せられていた。遠い昔、子供の頃に彼は自宅の居間に忽然と現れた男を忘れる事ができなかったのだ。そして現在、動くマネキンに襲われたり墜落したUFOを見物に行ったり巨大宇宙船で地球人を恫喝したシコラックスの事件など、ロンドンを見舞う数々の災厄から生き延びたエルトンは、その影に一人の男の暗躍を知る事になる。その男。。。インターネット上の個人blogで公開されていた写真は、幼い時に出あったそのままの姿のあの男だった。エルトンは愕然とする。そして、blogの運営者アーシュラにコンタクトを取った。アーシュラがblogに上げていた写真は、シコラックス事件の時に撮ったものだという。そして、この男の名は「ドクター」としか分かっていないと。
エルトンは自分とアーシュラの他にもいるドクターの研究者たちと知り合い、ささやかなコミュニティに参加することになる。職業も年齢もまちまちな孤独な魂の人々は、自らの集いをLINDAと名付け、週に一度のペースで集まってはドクターについて語り合い、しだいに親睦の絆を深めていった。
だがある時、ケネディという男がコミュニティに現れてから、エルトンたちのささやかで平穏な集いは、その様相を急変する事になった。尊大な男ケネディは強引にコミュニティのリーダーシップを握り、ドクターと行動を共にするローズを探索する事に焦点を絞り、ドクターのリサーチを効率的に進めるよう命令を始める
そして、LINDAのメンバーは一人、また一人と櫛の歯が抜けるように、集まりに顔を出さなくなっていく。
エルトンは探索の過程で、ローズの母ジャッキーに接触する事に成功した。ケネディの指示通りにジャッキーとの関係を深めていくエルトンだったが、ジャッキーに気取られローズの探索の糸は断たれてしまう。
ジャッキーを傷つけた自己嫌悪から、エルトンはLINDAの奪回を決意する。エルトンはアーシュラと共にケネディに絶縁を宣言した時、ケネディの正体が醜怪なエイリアンである事を知る。姿を見せなくなった仲間たちは、ケネディに吸収されていたのだ。全身にまだ意識のあるLINDAのメンバーの顔を貼り付けたエイリアン、スイコロリンは、アーシュラをもその身中に取り込んでしまう。


ドクターとの関わりを、無名な一市民の視点で描いた異色作にして意欲作。「ギャラクシー・クエスト」の「ドクター・フー」版とも言える。数十年のスパンでファンを獲得する人気SFドラマのファンダムの描写として、「スター・トレック」と「ドクター・フー」の差が。。いや、ヨーロッパ人とアメリカ人のメンタリティの差が見えて興味深い。
そういえば、第1話にもドクターのウォッチャーがキーマンとして登場していたが、個人研究家というのが多いのもイギリスの特徴かもしれない。「モンティ・パイソン」でも幾たびかネタにされてたしな。幽霊屋敷にwebカメラを設置して、インターネットで24h監視んんて始めたのもイギリス人だったな、そういえば。。。。その延長か?ドクターは怪異現象扱いか?(^ω^)
全体にドタバタ調かつ時系列的に交錯させた構成は「ファイトクラブ」も髣髴とさせ、スイコロリンのグロさや、シリーズ屈指の後味の悪いラストをも、なんともノホホンとしたムードに包み込む演出が白眉。本邦では「デビルマン」(原作)のジンメンのエピソードがネタ的に先行しているのであるが、一番カワイイ娘の顔がケツにある事を、場所が場所だけに匂わせる演出には、良い意味で悲劇性のカケラも無く、腹抱えて笑った。
幸福の価値観は人それぞれという、ダークなハッピーエンドに落とし、全般にわたるドタバタ調のトーンと合わせて、魔夜峰央の短編の雰囲気も漂う。
幼いエルトンとドクターの1stコンタクトの悲劇性や、衝撃の大団円、アーシュラとエルトンが辿り着くドクターの本質。。。少しでも関われば、破壊と悲劇に巻き込まれるという、「悲しきスリジーン」と同じテーゼ。。。など、それぞれ1エピソードを担える重いテーマなうえ、どれ一つとっても暗くて鬱傾向のテーマをてんこ盛りにしたのは、緻密な計算によるものと思われる。全部一まとめにして軽い「お笑い編」に包み込んだ脚本と演出は、冴えたやり方だなぁとため息が出る。
Torchwoodファイルだとか、ラキシコリコファラパトリアス星の兄弟星とかのお遊びも、くどくなく笑いのベクトルに向けて配置されており、実にスマートだったかと。
あ、スイコロリンってあまりといえばあんまりな名前のエイリアン、デザインは視聴者公募で、結構なお子様のアイデアだってさ。末恐ろしい将来が楽しみ。

ドクター・フー Series1 DVD-BOX
日本語版

ドクター・フー
オフィシャルガイド
モンスター
ドクター・フー
オフィシャルガイド
エイリアン


Doctor Who
Complete Second Series
(US版 英語字幕あり)



Dr.Who ドクター・フー 地獄への扉

Dr.Who ドクター・フー 第23話「地獄への扉」

蜂起したウード達は基地の電力供給をカット、基地内の人間達も分断されてしまう。メインコントロールにはザック一人が取り残され、ローズ、ジェファーソン、トビー、ダニーも隔壁に閉じ込められる。ウードが隔壁を破って襲い掛かってくるまでに、あと八分少々。さらに、ウードを通じてビーストが通信に割り込み、宇宙創生以前から存在する絶対者であると宣言、生き残った人々のトラウマを抉る「事実」を突きつけ、人間達に絶望を植えつける。

ドクターは得意の弁舌で皆を励ましビーストに応戦するが、直後、エレベーターのワイヤーが切断される。ドクターとアイダは地底から戻る術を失ってしまう。残る酸素は十数分分しかない。ビーストはおそらく地下の遺跡を作った者によって閉じ込められていた事は間違いない。ならば、ビーストが封じられていた穽の底に状況突破手がかりがあるかもしれない。ドクターはエレベーターのケーブルを使って、穽の底に降りていこうと決意する。

一方基地内では、ドクターの言葉に発奮したローズが生き残った人々の尻を叩いて状況打開に努める。ザックはロケットの動力を基地に回して、コントロールを確保する事に成功。ダニーはウードの相互テレパシーを利用して、一気にウードを無力化する事を思いつくが、その為には、ウード居住区のメインモニタに行き、プログラムを発信しなくてはいけない。だが、居住区へ向かう通路は、今まさに攻め入らんとするウードに占拠されているのだ。

ローズはメンテマシン用のダクト通って居住区に向かう事を提案。本来、酸素供給はなされていないスペースなのだが、ザックが手動でダクト内の隔壁と酸素供給をコントロールしながらローズ達を誘導する作戦が纏まった。ダクト内を進むローズ達を追ってウードもダクトの中へ。だが、奴隷は生命とみなさないシステムが災いし、ウードの位置をザックは把握できない。しんがりを勤めるジェファーソンは際どいところでローズ達を逃がし、自身は取り残されてしまう。弾丸も切れ反撃の術を失ったジェファーソンは、ザックに自分のいる区域の酸素を排出させた。

最後の区画でウードの待ち伏せに会うローズ達だったが、なんとかウードのモニター装置に辿り着き、ウードの無力化に成功する。ザックは基地の放棄をアイダに告げる。ローズはドクターを助けると主張するが、ドクターもアイダも回収の術が無い。ダニーはローズに麻酔薬を射ち、無理矢理ロケットに担ぎ込む。

一方ドクターは、ケーブルの限界まで降りていったものの、底まで辿り着く事は出来なかった。闇の底はあと数mなのか?数kmなのか?窒息までの時間は刻々と近づいてくる。ドクターは意を決してハーネスを外して、闇の底に落ちていく。


宇宙ホラー編の後編。「エイリアン2」と「エクソシスト・ビギニング」を足して二で割ったような話だった。観ていて非常に盛り上がるのだが、細かなところはグダグダなところが「ビギニング」の所以(´∀`*)

せっかく「根源的悪」なんて強大な敵を出しながら、結局、キリスト教的神学観から抜けきれないクロージングはなんだかなぁ。ビーストのデザインはモロに煉獄のルシファーで、CGも含め良くやっているとは思うのだが、前週からの流れからすると先述の理由で激しく興醒め。ビーストの封じられていた穽の底でターディスと遭遇するというのはミエミエだけど、許せる。でも、酸素があったり落下衝撃緩和が「予め想定されていた」というのはどうよ!

小惑星クロップトールに仕掛けられた、「逃げ出せば死ぬ」という周到な罠の着想は秀逸。それだけに、ドクター落下あたりからの超絶ご都合主義は残念だった。

とは言え、「僕が信じるのは、ローズただ一人だ」はちょっとホロっと来た。全くの偶然だろうが、アニメ版「デビルマン」(1972)の名場面名セリフがそっくりそのままってのは驚いたし、これがまた漢泣きのシーンでなぁ@二話。

船内の空気ともども敵を吸い出す決着の付け方ってのは「エイリアン」モノのお約束ではあるが、ローズ凄すぎ(w。あれじゃむしろ「スネーク・フライト」のサミュエル兄ィだよ(w

さて、ラストでドクターとアイダの会話の中で、結局ビーストの正体も「あれ」を封じ込めた者の正体も一切謎であるという事になっている。そこで、ちょっと妄想してみた。

ビーストは本当に「根源的悪」だったのだろうか?という疑問。単におっかない顔して粗暴なだけでなんじゃぁないのか?という仮説は成り立たないか?

古今宇宙の様々な種族において共通する「悪魔のイメージ」がアレということになっているが、そういう「悪魔」を規定する者たちが、では、「善」なのか?違うね、絶対。善悪なんて相対的なものなんだから、「絶対悪」とか「根源的悪」ってのは、本来、論理的にあり得ないはず。もしあるとしたら、「普く滅びを齎すもの」という事だろう。死や破滅を恐れるのは生命共通の恐怖だからね。でも、死は悪ではない。生命にとって単なる必然に過ぎない。

さて、第22話「鋼鉄の時代」でドクターが語っていた人間観を思い出してみよう。「安易に指導者を作り仰ぎたがる愚かしさ」というものだった。そういう意味では、「安易に作られた」「究極の指導者」とは神の概念に他ならない。全知全能の存在で、死や破滅も「思し召し」。旧約聖書なんて「人に過酷な思し召し」のデパートだ。

そうして考えると、宇宙創生の時から存在し、普く死と破滅を齎しえる存在って。。。正にじゃん。死や破滅が「悪」なのは殺されたり滅ぼされたりする側の論理でしかない。そういう行為を神が行うなら、その思惑の真意は齎される側に理解できようもないわけで、「殺された」とか「滅ぼされた」から恨んで悪と決め付ける、低いレイヤーでの認識を超えようも無い。そして、寿命。。。個体であれ種族であれ。。。が普く必然であるなら、それを齎すものを「根源的悪」と普く認識する事も道理かと。

そう、ドクターとローズは神殺しを行ったと解釈も可能なのだ。だから伝説の二人なのだね(w
第11話「哀しきスリジーン」のブロンの名セリフも思い出される。「(ドクターが)前向きなのは、(破壊と殺戮に彩られた)後ろを振り返りたくないからよ!」。ドクターとローズ。。。この伝説の二人は、神を屠りそして神の御業を代行する新たなる神なのか?それとも単なるボニーとクライドなのか?いずれにしても、残すところ三エピソード。明日が無い意味ではボニー&クライドと韻を踏んでいるな(w。

ドクター・フー Series1 DVD-BOX
日本語版

ドクター・フー
オフィシャルガイド
モンスター
ドクター・フー
オフィシャルガイド
エイリアン


Doctor Who
Complete Second Series
(US版 英語字幕あり)

墨攻

なんだか横山光輝のマンガみたい。面白いけど何一つ後に残らない、ある意味クールな歴史スペクタクル

言い尽くせたな(w。

原作小説が新潮社刊、そのコミカライズが小学館刊。この二社でどう話し合いが成されたのか知らんが、タイアッププロモーションでは歩調が合っていなかった様で、事前の盛り上がりがほぼ無かった。少なくとも、書店で二社連合キャンペーンとかって気配は皆無だったなぁ。

んで、マンガのほうは全部読んでいるのだが、これがそもそも打ち切り感濃厚。クライマックスが「えぇっ!?」ってくらい急転直下だった。

もしかしたら、酒見賢一が原作を執筆するも大人の事情で連載打ち切りになって、その後、できてるところを小説に纏めたという背景があるのかもしれない。これは、推測。

さて映画の方は、原作の雰囲気を良く伝えた面白い作品だったと思う。だが、原作の方の邪推を換気する大人事情も汲み取ってしまったが如く、今ひとつ見ごたえ感が薄いのであった。

主人公革離(アンディ・ラウ)が、優れた兵法者であると同時に、強力な武人でもあるあたりの描写が、ちょっと弱かったかなぁ。

他、墨者の墨者たる所以を映像で説明するところに限界があったというか、もう一捻り欲しかったって言うか。

例えば、革離の使う矢が独自の工夫が凝らされていて飛距離が2~3倍になっている説明。キッチリと小道具を作りこんでいても、ではなぜ飛距離が伸びるのか?という説明は映画では一切無し。

原作だと白土三平漫画のノリで、一コマ分のナレーションネームで済むせ、かつ、解りやすいわけだが。「サスケ」とか「忍風カムイ外伝」とか漫画の方法論をそのまま映像に落とし込んで、アニメでも唐突に説明ナレーションが入っても不自然ではない文化は日本人だけのものなんだなぁと思った。

叉、人物描写や相関が平淡な感じが。革離がストイシズムだけが強調されて坊主みたいとか、その逆に梁王の暗愚ぶりが妙に大人しかったり、民衆の決起も学芸会レベルに淡白だし。。。。

中国史劇らしく残虐描写などもそれなりに入っているものの、いま一つ、全体の中での効果が薄い印象。キャラの立たせ方に今ひとつ絡んでこないのであった。

Dr.Who ドクター・フー 闇の覚醒

Dr.Who ドクター・フー 第22話「闇の覚醒」2007年2月6日放映

ターディスは、どこかの基地の貯蔵庫にワープアウトした。何時の時代のどこなのか?ドクターとローズは壁に書かれた謎の文字を発見する。ターディスの機能で宇宙中の原語を読み、会話できるはずなのに、この文字だけはドクターにも読む事は出来なかった。そして二人は、異形の生物に取り囲まれる。だが彼らには危害を加える意志は無かった。人間の体に蛸のような頭部を持つこの生き物はウードと呼ばれる奴隷種族だった。彼らを使役する地球人たちとのコンタクトもそこそこに、基地は巨大な地震に襲われ、居住区の一部が崩落した大地に飲み込まれてしまう。

激震が去った後、各々自己紹介をする基地メンバーとドクターたち。そこでドクターは、この基地が不可思議な小惑星上に建設されている事を知る。ここは、小惑星クロップトール。基地の窓からは、ブラックホールが全てを飲み込む様が肉視できる。ブラックホールはK37JEM5と名づけられ、スカーレット系と呼ばれる太陽系をまさに飲み込んでいる最中なのだ。

だが、なぜクロップトールは、ブラックホールの強大な重力に引き込まれないのか?基地の科学者アイダによると、クロップトールはブラックホールの恒久的静止軌道上に位置するのだと言う。そんなものはあり得ないと反駁するドクターだったが、ブラックホールの超重力を相殺する重力エネルギーがクロップトールから放射されているというのだ。その強力なエネルギーを求めて、彼ら地球人は調査にやってきたのだ。

そしてアイダは「ペルティーノの古文書」からの引用を語る。「苦い薬を意味するここクロップトールは、悪魔の象徴ブラックホールに飲み込まれたが、そのあまりの苦さにブラックホールに吐き出された」というものだ。「苦味」こそ、強力なパワーの源なのだろうか?ブラックホールの超重力の干渉で大規模な地震に度々見舞われる基地だったが、なんとか、小惑星クロップトール中心へのボーリングが終了しそうなところまでこぎつけたらしい。

どうやってクロップトールに辿り着いたか?という質問を受け、ドクターはターディスの説明を始めようするのだが、ターディスは貯蔵庫ごとさっきの崩落に巻き込まれた事に気づく。ローズとドクターは、この奇妙な小惑星に取り残されたのだった。調査が済めば最寄の惑星まで連れて行ってくれると申し出る、基地司令のザッカリー。ドクターとローズは、クロップトール調査隊のメンバーとして働く事になった。

クロップトールの謎の文字を研究している考古学者のトビーは、謎の声に支配され、全身に文字を転写されてしまう。奇怪な容貌に変じたトビーは宇宙服を着ずに基地の外へ出て、体の文字が凝った黒い霧で基地の窓を破り、整備士のスクーチを殺害する。そして、何事も無かったかの用に振舞うのだった。

ついにクロップトール中心部へのボーリングが完了した。ドクターはアイダに同行して、エレベーターでクロップトールの中心まで降りていく。そこには、何者かに築かれた神殿のような巨大建造物があった。そして地面には、直系9メートルに及ぶマンホール状の蓋が設置されていた。ドクターとアイダが近づくと、鉄の蓋は徐々に開き始めた。

時を同じくして、ウードのテレパシー値が信じられない値を示し、トビーの体に再び文字の浮き上がった。そして文字は黒い霧と化し、基地内の全ウードに吸収されてしまう。人間の命令を受け付けなくなったウードは、自らをビーストの兵と呼び、一斉に襲い掛かってきた。「ある者はアヴァドンと呼び、またある者はクロップトールと呼び。。。」いくつもの呼び名を持つ、根源的邪悪とも思われるビーストの復活を、ウードは呪文を詠唱するように宣言する。

そして重力相殺エネルギーも発生が止まり、クロップトールはブラックホールに向けて落下を始めるのだった。


あきらかに、クトゥルフ神話インスパイアなSFホラー編の前編の巻。ウードの顔観りゃ、誰だってルルイエの方を連想するよな(w。なんか全てを言い尽くしてしまった気がする。

今回、ウードのマスクを始め、基地のセットや宇宙服など大道具小道具にやたらめったら金かけてる。「エイリアン」(1979年 監督:リドリー・スコット)なイメージが濃厚。丁寧な仕事振りであるが、宇宙が舞台のSFホラーといったら「エイリアン」に辿り着く、言い方を帰れば超える物が無いというのも、なんだか哀しいハナシではある。

考古学者トビーが何者か(クロップトール)に操られる時、目は真っ赤になり全身に謎の文字が浮き出す。このメイクがシンプルだけど偉い怖い。要は「耳なし法一」状態なわけだが、文字が黒い霧となって怪異を成すというのがね、呪文のビジュアライズとして秀逸。東洋人。。。敢えて日本人と限定してもいいかもだが。。。の記号感から発生したであろう、アイデア賞を上げたいほどである。

ドクター・フー Series1 DVD-BOX
日本語版

ドクター・フー
オフィシャルガイド
モンスター
ドクター・フー
オフィシャルガイド
エイリアン


Doctor Who
Complete Second Series
(US版 英語字幕あり)

「10ドルだって大金だ」 ジャック・リッチー

またまた、ジャック・リッチー登場。短編集である事もさりながら、読み易い文体で着想の妙のみを純粋に味わえる、珠玉の短編集。「迷探偵」というのは可哀相な気もするが、「二重解決モノ」のターンバックルシリーズを五編収録。

特に気に入った作品を挙げておこう。

「妻を殺さば」
生活無能力者の男が遺産目的で妻の殺害を計画するという定番の物語。。。。なのだが。。。。

「毒薬であそぼう」
青酸カリの塊をひょんなことから手にした反抗期の兄妹。劇薬回収にやっきになる敏腕警部補を手玉に取る、子供の知恵の大胆さが、クイズ的に楽しませてくれる。そして。。。。

「10ドルだって大金だ」
10ドル紙幣の重さを痛感するユーモア・サスペンス。シチュエーション・コメディとしても気の利いた表題作。

「とっておきの場所」
とっておきの場所の意外性が楽しい、ブラック・ユーモア色の強い一編。

「キッド・カーデュラ」
「クライム・マシン」収録の「不死身」のオプ、カーデュラ登場。シリーズではエピソードゼロに相当する、探偵になる前のカーデュラを描く。すかんぴんのカーデュラが天職とも言えるビッグ・マネー獲得法を思いつくのだが。。。。

「誰も教えてくれない」
ターンバックルシリーズは、今だったら十分長編に成り得るアイデアを贅沢に短編に収めた感じがする。が、この一編だけは短編の妙を強く感じさせる。どちらかというと「奇妙な味」に近いテイストが楽しい。

10ドルだって大金だ


ドクター・フー Dr.Who 第19話「サイバーマン襲来」/第20話「鋼鉄の時代」感想

ドクター・フー Dr.Who 第19話「サイバーマン襲来」/第20話「鋼鉄の時代」感想など

シリーズ通じての最高傑作の一つといえる前後編。

ヘッドパーツ
クラシックシリーズでは、宇宙開発を前提としたサイバネティックスの行き過ぎた結果としてサイバーマンは設定されていたが、21世紀シリーズでは不死テクノロジーの極北に落とし込んでいた。四十年越しの人気キャラクターについて、現代的なブラッシュアップを設定面で施す上での、SFセンスが白眉である。。。。というのは以前速報で伝えたとおりだ。だが更に、共産主義のなれの果てとしてのアイロニーも込められている事に、録画を見直しつつ、ストーリをまとめていて気が付いた。

19話冒頭の飛行船は富裕層のステータスシンボルであり、格差社会が齎す新たな階級社会のきわめて解りやすいビジュアライズであったわけだ。そこにおいて、貧困から発生する様々な問題についての解決作としてのサイバーマンの存在があると、サイバーマン本人の口から語られていたのだった。


無論「解決策」という言い草は詭弁。苦痛を感じなくなるだけで、苦痛の原因が無くなっているわけではない。見えないものは無いのと一緒という理屈である。

苦渋の二人
つまるところは、レーニン死後のソビエト連邦、それに習った旧共産圏で執政者が辿った道のりと同じ事。無いと言い張って見えない事にしていた、犯罪であり、同性愛であり、貧困であり、階級差別であり、人種差別でありetcは、厳然と社会に存在していたのだから。。。。ちょうど、「子供たちは森に消えた」を読んでいる最中なので、妙なシンクロニシティを覚える。ロシアの政権不安定な80年代に起こった少年少女52人惨殺事件。。。そう、あのアンドレイ・チカチーロ事件を扱ったドキュメントである。共産主義の元でもサイコパスは産まれるし、その背景には貧困が大きな問題として横たわっている。。。「共産主義」の思想の元には、少なくとも「貧困」は発生し得ないはずなんだがね。

また、サイバーマンの説く「平等社会」とは画一化と没個人と意思決定の放棄の集積でもある。自由である事は、自らの意思決定が最も重要である状態であるわけで、これは相当なプレッシャーとなって人間を苛む。人間の本質。。。或いは本能。。。は社会性にある。従って、個人を他者に拠らず個人であり続けさせる事は、本来人間には不可能なのだ。そんな不可能に挑む自由は、本来苦痛でしかないのだ。


サイバーリーダー
その逆説的な証拠は、人間が本能として持つ社会性故に発生してきた事象。。。宗教であり、文化である。これについてはドクターが「人間は知性はあるが魯かな生き物で、指導者を作りたがり、その指導者に意志をゆだねたがる」と軽口を叩いているが、正鵠を得た指摘であると同時に、そこが人間性の本質でもあると言えるのだ。ドクターが手厳しいと言うより、そういう事をシャァシャァと言ってのけるメンタリティに「タイムロード」という異種族の造形ディテールを託した、名セリフと捕らえておきたい。


そして没個性と画一性を情報化社会の弊害として捉える視点も忘れてはならない。最も今日的なアプローチなので今更感も濃厚であるのだが、だからこそ、今回のエピソードでは重要なメッセージとしてスポットを当てた演出が随所に。20話の、感情抑制回路をドクターが発見する件とか、ローズとピートが元ジャッキー・タイラーに出会うシーンであるとか、ラストでドクターがジェイクに伝える、「ムーアさんの本名はアンジェラ・プライス。ご主人と子供もいる。なんとしても彼らを探し出して、彼女が戦って死んだと伝えてあげてくれ」というセリフであるとか。泣かせのツボを抑えつつ、画一化へのカウンターとしての名前の重要性を提言しているのであった。


テーマ的には非常に思い上に多層的であるのだが、シリーズ的にも、ターニングポイントでありかつ、シーズン2最終回へ向けての重大な伏線を張ってみたりと見所満載。

ミッキーとリッキー
「マヌケのミッキー」と揶揄され続けたミッキーに焦点を当てた、ミッキー主役編。でもねぇ、ちょっと引っかかるのが、ミッキーってそんなにオマケだったか?というところ。スリジーンを直接殺したのもミッキーだし、クリリテーンを退ける事が出来たのも、ミッキーの機転のお陰だ。だからね、コンプレックスを抱いて、それをバネに男になるという物語の構図になんか引っかかりを覚えるのであった。それはそれとして、ラストの別れのシーンでのローズのセリフはワロタ。お前、ミッキーに何回同じ思い味あわせてるんだYO(www。いやぁ、女ってのは我侭だねぇ。ミッキー≒リッキーの二役を、ノエル・クラーク/佐藤せつじ共々に熱演。吹き替えの佐藤さんは本当に美味くやってたなぁ。


おねだりローズ
ローズといえば、何気にローズの見所も多い、ローズファンにはタマランエピソードであったかと。ドクターに見せるおねだりスマイルの可愛らしさは凶悪だったねぇ。微妙な翳りのある表情の数々とかも味わい深い。そして、メイド服(w。ビリー・パイパーみたいなメリハリの利いたフェロモンだだ漏れ系の顔に、地味で拘束性の高い衣装という取り合わせが、かなり危険だった

以前触れた歴代ドクターの突飛なファッションセンスについて。今回初めて気が付いたんだが、デイビッド・テナントのドクターって、スーツにバッシュ履いてるんだね。パーティーアテンダントに化けて正装に蝶ネクタイでもバッシュ。いやぁ、これは気が付かなかった。。。。。けどさ、気にしてもらえなきゃやらないのと一緒なんではなかろうかと。そういうツッコミがイギリスでもあって、19話でターディスのコンソールを蹴っ飛ばすギャグを入れたのかもしれないと邪推してみる。


最後に、疑問。20話地下道に潜るシーンでドクターはムーアに「ホットドッグは食品のサイバーマン」と言っていたが、ちょっと引っかかった。Fish and Chipsの国でホットドッグってのがまず不自然だし、そうした国民食なファストフードがある国にとっては、外資食品業はインベーダーである一方いかにも工業製品なマックの味わいを考えると、サイバーマンと揶揄されるのはホットドッグでは無いだろう!と思うのは俺だけではないはずだ。

ドクター・フー Series1 DVD-BOX
日本語版

ドクター・フー
オフィシャルガイド
モンスター
ドクター・フー
オフィシャルガイド
エイリアン


Doctor Who
Complete Second Series
(US版 英語字幕あり)

ドクター・フー Dr.Who 鋼鉄の時代

ドクター・フー Dr.Who 第20話「鋼鉄の時代」
2007年1月23日放映

大統領を暗殺し、パーティーゲスト達を次々と捕縛あるいは殺戮するサイバーマン。辛くもタイラー邸を脱出したローズ、ドクター、ピートだったがサイバーマン達に包囲されてしまう。降伏するドクターだが不適格者として消去を宣言される。絶体絶命!だが、ドクターはパワーセルに充填されたエネルギーを開放し、包囲するサイバーマン達を殲滅する。そこへ、タイラー邸攻撃を目論んでいたリッキーたちレジスタンスのバンが到着。一堂はレジスタンスと合流して窮地を脱する。

逃走する車中で、ピートの処刑を切り出すリッキー。大統領とも懇意にしていたピートは、政府の情報をルーミスに流すサイバスの協力者であるというのだ。だが、意外な事実が明らかになる。レジスタンスにサイバスの情報を送っていた内通者ジェミニこそ、ピート・タイラーその人だったのだ。ホっとするローズ。だがピートはレジスタンスが小規模の素人集団と知って憮然とする。

ロンドン市内は、意外な事に整然としていた。大多数の市民はイヤーポッドを通じてサイバスにコントロールされ、自らすすんでサイバーマンになるべくサイバス工業の工場を目指していた。ピートがリークした情報で戒厳令準備に入っていたはずのイギリス軍も、既にサイバーマンに制圧された模様。街には小競り合いもなく、ただ闊歩するサイバーマンと虚ろな民衆がいるだけだった。

だから、自律的に動く車は危険だった。民衆にまぎれて別ルートで落ち合う事を決めたレジスタンスとドクターの一行は、二手に分かれる。ドクター達は、ソニックドライバーでサイバーマンのセンサーをジャミングして窮地を凌ぐが、リッキーはミッキーの目の前でサイバーマンに「消去」されてしまった。

ドクター達は、サイバスからイアーポッドへの送信電波を止めて被害の拡大を防ごうと考える、勢力を三つに分散する作戦を立案。指令電波を発するルーミスの飛行船に向かう組、バックアップに地下からサイバス工業に進入する組、市民にまぎれて工場内に入り撹乱行動を起こす組にチームを編成した。ドクターとムーアは地下から、ローズとピートは偽のイヤーポッドを付けて工場へ、そしてジェイクとミッキーは飛行船占拠に向かう手はずを整えて、行動を開始した。

-)ジェイク・ミッキー組
飛行船の見張りを麻酔薬で昏倒させ、飛行船に乗り込む事に成功。だが、イヤーポッドへの電波送信システムはロックされていた。お手上げのジェイクを尻目に、ミッキーはハッカーのスキルを駆使し、プロテクトの解除に挑む。だが、セキュリティシステムが密かに作動し、飛行船内のサイバーマンが起動してしまう。

-)ドクター・ムーア組
パワーオフ状態のサイバーマンがズラっと並ぶ地下道を行く二人。警戒しながらも不安感を紛らわせるように会話を続ける内に、ムーアは自分の過去をドクターに語る。彼女の本名はアンジェラ・プライス。元はサイバスに務めるエンジニアだった。
地下ルート
夫も子供もいるのだが、ある日偶然機密ファイルに触れてしまったことから、サイバスの私兵の終われる身となった。家族に累が及ばぬよう偽名を使い、レジスタンスに逃げ込んだと言うのだ。「この事は誰にも言わないで」というムーアの願いに、口外せぬことを誓うドクター。その時突然起動したサイバーマン群。地下通路を駆け抜け工場に逃げ込んだドクター達だったが、そこでもサイバーマンは待ち構えていた。とっさにムーアが放った対コンピュータ爆弾が放出する高出力の電磁波でサイバーマンは運動機能を失う。

ドクターは早速サイバーマンを分解してみて、驚愕する。サイバーマンには感情抑制装置が取り付けられていたのだ。サイバーマンは人間の脳と中枢神経を金属製の外骨格に直結した擬似生命体だ。サイバーマンになった事を脳が認識した時、人間の心は耐え切れず自我が崩壊してしまう。それを防ぐセーフティーが感情抑制装置なのだ。サイバーマンの制御プロトコルに感情抑制装置をオフにするコマンドを入れれば、サイバーマンは絶望のあまり発狂、あるいは自殺を試み、一気に殲滅できる。だが、それが許されるのか?今、ドクターが解体したサイバーマンは、明日挙式予定の花嫁だったのだ。「寒い、寒い」と連呼するサイバーマン。絶望と孤独を「寒さ」としか表現できなくなってしまった娘に安寧な死を齎し、ドクターは戸惑う。「鬼になりましょう」とドクターを鼓舞するムーアだったが、別働隊のサイバーマンに殺されてしまう。そしてドクターは地球人で無い事を看破され捕らえられてしまう。


-)ローズ・ピート組
工場ルート
イヤーポッドを装着した市民は一様に虚ろな表情で、サイバスのサイバーマン工場を歩んでいく。まるでナチスの強制収容所の雰囲気である。そこここに配置されたサイバーマンの為、行動開始のきっかけを掴めないローズとピート。二人の前に突然立ちはだかったサイバーマンが、「お前はピート・タイラーか?」と誰何する。肯定せざるを得ないピートにサイバーマンは意外な申し出を発する。ルーミスの協力者としての尽力を称え、相応の報酬を授けようと言うのだ。そして、その意外な申し出には「私はかつてジャクリーン・タイラーだった」というサイバーマンの自己紹介も含まれていた。脱力するローズとピートはルーミスの潜む工場最深部、サイバーマン研究開発室へとサイバーマンに引っ立てられていく。振り返る二人は、もはや「ジャッキー・タイラーだった存在」を見分ける事は出来なかった。


クレインの叛乱
一方サイバスの工場深部、サイバーマン開発を行っていた研究室では、ルーミスの真意を知ったクレインが造反。ルーミスの生命維持装置を破壊してしまう。即座に「消去」されるクレインだったが、ルーミスの命もまたあと数時間になってしまった。サイバーマン達はルーミスの初心、不老不死の存在として生きながらえる願いを適えるべく、ルーミスをサイバーマン工場へ運び出す。

研究開発室で再会するドクターと、ローズ、ピート。そこに、頭部パーツがシースルーになったサイバーリーダーが現れる。それは、サイバスグループの総帥にしてサイバーマンの造物主ルーミスが、思い描きながら望まなかったおぞましい姿だった。ドクターは詭弁と人間原理を織り交ぜて、舌戦で最後の抵抗を試みる。感情抑制装置に拠らずルーミスの人間性を復活させ、そこに勝機を見出そうと必死のドクター。でも平行線の会話は議論にすらならない。その時ドクターは、部屋にしつらえられた監視カメラが生きている事に気づく。


カメラの画像は九分九厘、ルーミスが鎮座していた飛行船のブリッジに送られているはずだ。ドクターは、先ほどとは打って変わった支離滅裂なディベートを展開する。飛行船がミッキー達に制圧されている事を信じて、状況突破の方法を討論に混ぜ込みながら。。。。。 (第20話)

ドクター・フー Series1 DVD-BOX
日本語版

ドクター・フー
オフィシャルガイド
モンスター
ドクター・フー
オフィシャルガイド
エイリアン


Doctor Who
Complete Second Series
(US版 英語字幕あり)



ドクター・フー Dr.Who サイバーマン襲来

ドクター・フー Dr.Who 第19話「サイバーマン襲来」 

2007年1月16日放映

パラレルワールド
ドクターのウッカリミスでタイムヴォルテックスが暴発!ターディスはどことも知れないところに飛ばされ、機能停止してしまう。Σ(゚∀゚||)「宇宙最後のターディスが死んだ。。。」orzと絶望するドクターだったが、扉の向こうは2006年2月1日のロンドンだった。不幸中の幸いと思いきや、その上空には飛行船が飛び交い、ローズの父ピート・タイラーが健康ドリンクの広告になっていた。ターディスは次元の壁を突き破り、パラレルワールドのロンドンに到着したのだ。

父の死を二度も経験しているローズは、ピートへの思慕を激しく募らせる。だがドクターはピートとのコンタクトを激しく禁じる。いくらソックリでも、別次元の別人。会えば傷つくのはローズだ。ドクターはパラレルワールドを「おかしの家」に例えて諭すが、ローズは納得できない。そのままパラレルワールドのロンドンに駆け出すローズ。


この世界は、サイバス工業という巨大コングロマリットが社会を席巻していた。殆どの市民は耳に装着したサイバス製品イヤーポッドを通じて、常に最新の情報をサイバスグループのネットワークからダウンロードしていた。ローズの持つ携帯Powered by Doctorは、サイバスのネットワークにアクセスする事が出来た。そこでローズはこの世界のタイラー家の情報を得る。ピートは向こうの世界でも一山狙っていた健康ドリンクで財を成し、国内トップの飲料メーカーの社長に就任。妻は向こうと同じくジャクリーン(ジャッキー)・タイラー。生年月日まで同じで、今日はジャッキーの誕生日だ。だが、タイラー夫妻の間には子供はいなかった。。。。

サイバスの総帥ルーミスは老いと病魔に犯された肉体を生命維持装置に繋いで、死を意識しながらなお、ビジネスの采配を振るっている。ピートの企業もサイバスのグループ会社であった。ルーミスは密かに作り上げた不死テクノロジー、人間の脳と中枢神経のみを金属性のボディに移し変える技術を製品化するため、イギリス大統領に直談判するが、言下に退けられる。ルーミックはある決意を固め、腹心の部下クレインに計画の前倒しを指令する。

パワーセル
一方ドクターは、ターディス復活の糸口を発見する。複雑で膨大なターディスのパーツの中に、たった一つだけタイムヴォルテックスエネルギーの残ったパワーセルを発見する。自分の寿命10年分を削ってパワーセルに時空エネルギーを付与するドクター。パワーセルはエネルギー充填モードを取り戻した。24時間後にはターディスは復活する。

朗報に喜ぶドクターとミッキー。そこへローズも戻ってきた。24時間の待機時間はそのままこの世界での自由時間だ。そうドクターが宣言した途端、ローズとミッキーは別々な方向に歩き出す。24時間後にはパラレルワールドのロンドンを離れなくてはいけないと解釈した二人は、向こうの世界では二度と会えない人へ会いに行く決意を固めたのだ。ドクターは、半ば不貞腐れたミッキーの勧めに従いローズの後を追う。「24時間後には必ず戻って来い」とミッキーに厳命して。ミッキーは「何も無ければな」と呟き去っていく。


五年前に無くなった祖母のもとを尋ねたミッキー。果たして、こちらの世界の祖母は生きていた。孫をリッキーと呼ぶ祖母だったが、再会の喜びに浸るミッキーにとっては瑣末な事だった。だが、突然現れたバンにミッキーは拉致されてしまう。バンの乗員は、サイバスの企業支配に抵抗するレジスタンスだった。そして彼らもミッキーをリッキーと呼ぶ。リッキーは彼らレジスタンスのリーダーなのだという。アジトに連れ込まれたミッキーはリッキーと相対する。

大統領暗殺
ドクターとローズはタイラー邸を訪れる。豪奢な邸宅にあつまるジャッキーの誕生パーティーの招待者たち。好奇心をそそられたドクターは自らパーティーに潜り込む事を提案。パーティーアテンダントに扮して二人はタイラー邸に侵入する。

ピート、ジャッキーそれぞれと会話したローズは、夫婦仲が冷え切っており修復不能である事を知る。傷つくローズ。だがその時、金属の兵団が足音高くタイラー邸に向かって進軍していた。それはルーミスがホームレスを素体に作り上げた不死身の金属人間サイバーマンだった


ふう、疲れた。まずは19話ストーリー要約。




ドクター・フー Series1 DVD-BOX
日本語版

ドクター・フー
オフィシャルガイド
モンスター
ドクター・フー
オフィシャルガイド
エイリアン


Doctor Who
Complete Second Series
(US版 英語字幕あり)