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「バベル」

カート・ヴォネガット作品の香り漂う「優しいペシミズム」の佳作

@新宿バルト9。

要は「風が吹けば桶屋が儲かる」というハナシを、巧みな構成で見せる映画。先月亡くなったカート・ヴォネガットの香りが漂う、個人的にはアタリの映画だった。

いわゆる泣かせ系の映画では断じてないので、世間の評価は厳しいようである。GW向きの映画とは思えない点では同感。面は点の集合だが、点は面を認識できないという、根底のペシミズムがキモだからな。

異文化を描く場面では、極力虚構性を排したドキュメントタッチのアングルを、コミュニケーションを描く場面では、割合ベタなアングルをとることで、言語コミュニケーションの限界とノンバーバルコミュニケーションの普遍性を訴えかけている。

微妙に荒れたフィルムの質感もまた、一役買っているように思える。

菊池凛子の熱演だが、ティーンエイジャーの行き場の無い感情の描き方としては秀逸だった。聾の女の子という特殊な設定を持ってきながら実生の現代日本の女子高生を極めてリアルに捕らえるという方法論が秀逸だったと思う。

のだが勘違いブサ女が究極の免罪符を手に入れ、何しでかすか判らないという恐怖感が先に立ってしまった。

そういうところも含めてヴォネガット的なんだがな。

アドリアナ・ヴァラッザのメキシコ人メイドが実にいい味を出していた。バタフライエフェクト的運命論という俯瞰視点の本作中で、異文化を言語で繋ぐスキルを持った主要登場人物ではこのオバさんだけであった。

にも関わらず、純粋なトバッチリ食ってある意味一番不幸な結末を迎えたのがこのオバさんというところが、実は本作のテーマをもっとも体現しているのではないかとか思ったのであった。
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