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神の左手 悪魔の右手

エンタメとしては選外、楳図映画としては敢闘賞、金子映画としては佳作。うーん、ほめどころが微妙だが、祝!前田愛復活!!


九分入りといえば聞こえはいいが、60人キャパの小屋で、推定25歳以下は一人もいないアミューズCQN。


神の左手 悪魔の右手

本年は、楳図かずお漫画家生活五十周年にあたり、関連書籍の復刻ふくめ喧しい有様なのは喜ばしいことである。だが、劇場公開新作二本が、揃いも揃って「うーん」なのはいかがなものであろうか。。。いや『猫目小僧』も本作も、ロリコン親父が二十年前に撮った『漂流教室』よりは一億倍イイ映画なんだが


本作は当初、那須博之監督を予定されていたらしいが、二重の意味であんなことになっちゃったので、金子修介監督にお鉢が回ってきたらしい。金子監督のファンではあるが、この方、まともにホラーを撮ったことがないわけで、一抹の不安を抱いて劇場に足を運んだら、まんまと的中してしまったわけだ。


ただ「うーん」の要因の大きな一つとしては、脚本のまずさもあると思う。原作を読んでいる人間のみをターゲットにした不親切極まる構成とか、無意味に聞くものをイラつかせるだけのヘンな台詞とか、原作は原作として何かをうったえようと言う、クリエイターならあって当然の気概に欠ける軟弱さなどが、ビジュアルインパクトを重視するが故の「なんじゃこりゃ」感が味だった原作を、上手に料理できなかった要因であるのではなかろうか。原作あるいは原作者に対する愛が欠けているのだな。だから通り一遍な、ストーリーのみを単行本で読んで要約したような、悪い意味での「なんじゃぁこりゃ」な映画になってしまったのではなかろうか?


主人公。。。ちゅうかキーマンの山辺想の超能力には、それをブーストする「想いの背景」として、想が創造した神話世界があったわけで、その辺のところをゴッソリ落としているから、クライマックスが凄く「ヘン」なのである。もちろんこの精神病スレスレの歳の離れた弟の設定は、原作では姉いずみとの関係性にもリアリティとして重みを持たせていたわけである。これを削るだけ削っておきながら、カバーする要素は、脚本レベルでは付け加えられていない。その代わりといっては何だが、心底役立たずの刑事とか出して、これまた失敗こいているわけだ。


あくまで推測だが、楳図御大が『エルム街の悪夢』を観て、これをウメズイズムに熟成させた結果の『神の左手、悪魔の右手』であると思われる。夢と現実が交錯する物語は、整合性に欠けるのは当然といえば当然。また、週刊誌連載ということもあり掲載回ごとのインパクトを重視した結果、単行本で通して読むといろいろ辻褄の合わない所が出てくるのも、まぁ、仕様がないだろう。だからといって、発表から二十年近くたって映画化する際にそのまんま投げっぱなしにしていい方はあるまい。


二つ目は、音楽。なんかどこかで聞いたことがあるような、中途半端なメジャー感が漂うが故の安いBGMを、これでもかと流し続ける。音楽は切ってSEで魅せるのもホラー映画演出の常道なわけで、このへんは監督の責任もあるかもだ。


三つ目は、マーケテンング的読み間違い。夏休み第一週に公開される、夏の定番のホラーものを意識しているのは分かる。R-15もある種英断だ。だが、昨今のハリウッドメジャーのトレンドである「怖くないホラー」への意識が、ブレを生んだのではなかろうか?偶然かもしれないが、『パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト』と真っ向ぶつかるハメになり、あまり生理的な嫌悪感に訴えかけないようにという、プロデューサーサイドのオーダーがあったのかもしれない。R-15なんだから、バンバカ血を噴出して、イヤな汗が流れるほどに痛々しい描写を重ねれば良かったのだ。もともと、「黒い絵本」はそういう怖さのエピソードなんだし。ただし、そうした映画を金子監督は撮ったことがないちゅうか、むしろディズニー路線に近い方がお得意なわけであるからして(ry。


事ほど左様に、映画としてはダメな部類に入るのだが、原作の「黒い絵本」のビジュアライズとしては、まぁ及第点を挙げていいのではないか。生首の作り物めいた出来はまぁアレではあるが、フラッシュバックでパパのいい仕事全部見せますな殺し方博覧会的な部分がインサートされているあたりは、監督は原作を理解していたと思われ、丸。


そして金子映画としての面目躍如な、美女/美少女のなにげなフェチ描写。『デス・ノート』では皆無であったその辺を、水にぬれて透ける下着こそ無いものの、渋谷飛鳥の入浴シーンや、あんなことになっちゃう前田愛があったので、まぁ良しということにしたい。。。。


これもなぁ。。。欲を言えば、どうせPG-15なんだから、スカートから染み出す血で下腹部創傷を表現くらいの事はやっても良かった気がする。


まぁとりあえず、スレンダーな前田愛復活おめでとうということで。

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