いや正直、「仮面ライダーV3」のハリウッドリメイクかと思った(`・ω・´)
そのココロは…
父と母と妹を目の前で殺された半分人間のヒーローが復讐の戦いに立ち上がる。だが、主人公はおやっさんと出会い、特訓を通じて人間的に成長し、大局の正義の為にその身を投げ出す。
物語なんだもん。さらに完璧な事に、
「敵の敵は味方」理論に死ぬ間際に思い至る、片手がハサミの醜い男が主人公の足を引っ張り続ける
クリシェまで。まさかライダーマン(=カリボス 片手がハサミの醜いマン)まで出てくるとは思いもしなかった。笑いを通り越して慄然としたよ。偶然の仕業とは恐ろしくも魅力的であることよ。
おやっさんについてはちょっと補足。立花藤兵衛のキャラクターはイオとドラコにそれぞれ分割されている。そして、イオは「力の二号」、ドラコは「技の一号」のキャラクターがそれぞれ合成され、ペルセウスが二度に渡り特訓を受けるのであるよ。(・∀・)
クライマックス、ペガサス(黒馬って選定もカッコイイぞ!)を駆け最終決戦に向かうペルセウスの姿に、脳内変換でV3アクションが鳴り響いていた俺。ハデスを冥府に叩き込む決着に仰け反ったよ。「地獄へ送り返せ 怪人軍団デストロン」ってサビの歌詞まんまなんだもの。
更にV3的な事に、ヒロインの華が無いということも。アンドロメダが扱いとしては、付け合せのポテト程度で、V3の珠子さんと同じ扱いであるのだった。
とまぁ、昭和特撮オタクの歪な視点は抜きにして、とても良くできた怪獣映画であることは事実。ハリーハウゼン的な軽自動車~4t車程度の質量のモンスターとの肉弾戦の華は十二分に描かれている。CG合成によるスピーディーな戦闘は、ビデオゲーム「モンスターハンター」を強くイメージさせる(倒した怪物の体組織から武器を作り出すハンター兄弟とかいるし)が、むしろ「モンスターハンター」がハリーハウゼンやダンフォースのモデルアニメ怪獣への憧憬と研究を良く重ねている事に気づかせてくれる(`・ω・´)
事実上一番盛り上がりを見せるメデューサ戦は、メデューサの表情が細かく変化し、美貌ゆえに神の呪いで怪物にされたバックストーリーを無言のうちに理解させたりする演出がシャープで肌があわ立ったりも。
唯一…にして最大のこの映画の難点は、オリンポス十二神のデザインが残念なコスプレになっていて、ともないキャラクターが弱いということか。この映画作ったヤツはギリシャ神話といえば「聖闘士星矢」しか知らない、脳が低脳なヒトなのか?んなだから、ある意味、真の悪の首魁はゼウスである前提が、ものすごくなぁなぁで終わってしまい、映画全体の完成度としてはとても低いものになってしまっている。
繰り返すが、怪獣映画としてはかなり出来が良く、「仮面ライダーV3」のリメイクという楽しみ方もできたりする、佳良な映画であることは間違いない。
ちなみに、先述のクライマックス、コッチの曲もかなりしっくりくるのでシーンを思い浮かべながら再生してみて。
仮面ライダー賛歌
カリボスのところはコレね。
ぼくのライダーマン
そういえば、ペルセウス役のサム・ワーシントンって「ターミネーター4」の良いターミネーターだったね。あの映画は無い事になってるみたいだが、石ノ森キャラっぽい設定だったわけで、そういう役所を運命付けられてるのか、このヒト(w
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