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河内カルメン

河内カルメン(1966 鈴木清順監督)

エネルギッシュではあるものの、なんか小骨が刺さったような翳りが気になる、清順節の「復讐ヒロイン」映画

河内で生まれ育った娘が、流転の生活を経て、成熟した女に成長する物語。



河内カルメン

と言ってしまえば簡単だが、冒頭でいきなり、野川由美子演じる女工・露子は輪姦されてしまう。ボロボロになって帰宅したところで、近所の修験者と母親の密通を目撃してしまうのだ。身体を汚された恥辱よりも、母の生々しい性交への嫌悪感がトラウマとなる露子。彼女はその男遍歴において、最初に寝る前には必ず、そのトラウマ映像が浮かぶのだ。法螺貝を通して覗き見たような、渦の奥から湧き上がってくるパースの付きすぎた(魚眼レンズの撮影による)桑山正一のアップがインサートされる。
そうしたインパクトのあるトラウマビジョンを見せ付けながら、抱かれてしまえばあっさりと男に情が移ってしまう露子の姿は、野川の色気と愛嬌の同居した顔立ちとあわせ、なんとも魅力的なのだ。が、なんか小骨が刺さったような居心地の悪さが残る。露子と寝た男はことごとく不幸になっているというのもあるだろう。情にほだされ、ついついいいようにあしらわれてしまう、被害者はむしろ露子の方であるにも関わらず、だ。そこに男の後ろめたさが何ほども感じられないところも、一つの原因かもしれない。
恥辱の代償に、女として成長し金も掴んでのし上がっていく露子だが、本人は意図しないところで、男は破滅していく。次第に心が疲弊し、限界ギリギリのところで父が死んだところで、修験者・良厳坊が妹を手篭めにしていることを知るのだ。虚無の果てに、復讐ヒロインと化す露子なのだが。。。。最後の最後まで、なんかちぐはぐな雰囲気が拭えない映画だったなぁ。
木村威夫の美術は、本作でも健在。楠侑子のレズのファッションデザイナーの屋敷のセットや、露子を妾にした実業化が、自家製ブルーフィルムを撮影するシーンの劇中劇ならぬセット内セットが必見。周り舞台にしつらえられたカクテルライト状の照明群は、モダンなセンスと機能性をむき出しにしながら、変態性という威容をあくまで損なわない。これは凄いと思った。

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