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妖精たちの森






妖精たちの森
(初回限定生産)



かのゴシックホラー小説の名作ヘンリー・ジェイムズの『ねじの回転』を原作とした映画。

『ねじの回転』は、イギリス郊外にある邸宅に住む二人の幼い姉弟、その家庭教師とメイドが体験する心霊現象の恐怖を描いた幽霊物語である。不慮の事故死を遂げたとされている前任の家庭教師と下男の霊が、それぞれ姉と弟に取り憑き、その肉体を使って生前のような男と女の関係を続けようとするという、おぞましい内容の物語だ。

そして『ねじの回転』は1961年に、 ウィリアム・アーチボルド、トルーマン・カポーティ、ジョン・モーティマー三人の手を経た脚本とジャック・クレイトン監督によって映画化されている。この映画もまた、映画史に残るホラー映画として長く高い評価を受けているが、こちらを観るのはなかなか難しい。

本作は61年作品のリメイクではなく、『ねじの回転』の前日譚という体裁の物語になっている。下男ピーターと美しい家庭教師マーガレットの爛れた関係、それを覗き見つつピーターに感化されていく幼い子供たちの姿を、ゴシック調に丁寧に描いている。が故に、美しいイギリスの庭園風景や、これまた心にしみる美しい音楽とともに、得も言われぬ不快感を盛り上げてくれる。そして、本当に衝撃のクライマックスを向かえる。そこに来て初めて、身の毛もよだつ恐怖を観るものに感じさせるのだ。


ねじの回転
-心霊小説傑作選-

このように、本作では恐怖の対象としての超自然現象は全く無い。ただひたすらに、19世紀末の上流階級の日常の営みを追い、刹那的に覗く闇を的確に捉えているのだ。いや、闇を捉えるというより、時折陽を遮る雲の翳りのように、何気なく、だが陰鬱な暗さを投げかけているのだ。

原作はあまりに古い。ゴシック表現としてはかなり洗練されている文体であるが、本質の描写は控え目である。が故に、今日的な解釈をもって読み解くことが出来る。この映画はそれを行っているのだ。だから是非、本作を見終わったら原作小説も読んでみて欲しい。物語の様相は全く異なり、そのラストの美しさは永久に忘れることが出来なくなるであろう。。。トラウマ必至である。


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