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ジャガーノート

ジャガーノート

『三銃士』/『四銃士』のリチャード・レスターがメガホンを取った、アドベンチャーフィクション巨編。
『ポセイドンアドベンチャー』に代表されるディザスタ映画ブームの中で製作された。だが、豪華客船モノに見せかけて実は、天才的な爆弾魔と歴戦の爆弾解体のプロが技量の限りを尽くして戦う対決モノである。

大西洋航路の豪華客船ブリタニア号に六つの時限爆弾が仕掛けられた。ジャガーノートを名乗る犯人は50万ポンドを船会社に要求する。船と乗客の安全を第一に考える船会社の重役(イアン・ホルム)は犯人の要求を呑むよう政府筋と交渉するが、イギリス政府は強攻策を選択。ファロン大佐(リチャード・ハリス)率いる爆発物解体の特殊部隊をブリタニア号に送り込む一方、国内の名うてのボマーをヤードに虱潰しに当たらせる。
折りしも天候は荒れ、ファロンは乗船前に複数名の部下を失う。また、捜査の指揮を執る警視(アンソニー・ホプキンス)の家族はブリタニア号船上に。緻密に作られた爆弾は、解体中に二個が爆発。犯人の要求を呑む形で現金受け渡し時に捕獲しようとするが、あえなく失敗。ジャガーノートの声明するタイムリミトは刻一刻と近づいてくるのであった。

政府筋との交渉やヤードの捜査の描かれ方は、結構淡白。だが、実際に外洋に出した船でロケを行い、リアリティ溢れる特殊部隊乗船のシーンや、爆弾解体の緊張感をこれでもかと描き、リチャード・ハリスのプロフェッショナリズムに演出の焦点をあてた事が、時代を経てなお現代のアクション映画に勝る重厚な作品に仕上げている。

時限爆弾の解体か爆発か?クライマクスで、切断するリード線の二択を迫られる緊迫感溢れる心理戦は本作以降「ジャガーノートもの」と呼ばれる。本作がこうしたシチュエーションの草分けであるが、その完成度の高さは全く色褪せる事が無いのも、先述のように焦点を絞りきった演出故であろう。

ちなみに面白いのは、このような極限状況にあって、乗客が妙に聞き分けが良くて大人しい事だ。この辺、イギリス人とアメリカ人の「公共性」の差が見えてとれる。「(船会社を)訴えてやる!」とか叫ぶヤツとか、パニックによる暴動とかが全く無い。テロなれしているからか、豪華客船の乗客に成り得る社会的ステイタスのたしなみなのか。リアルか否かはともかく、ここで描かれているイギリス人の国民性もまた、プロ対プロの対決を純粋に堪能させてくれる。そういう意味では、ハリウッドメジャーの喧しい映画が席巻するここ二十年くらいのアクション映画シーンにあって、実に斬新な作品であると言える。

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