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『キング コング』

導入部の、大恐慌時代のニューヨークの描写、そうした時代を背景にした主要登場人物のそれぞれの事情など細かく描けていた。ココがキモだと思うのだが、ナオミ・ワッツ演じるアンの魅力をさりげなく、だがキッチリ描いているところが心憎い。







キング・コング
プレミアム・エディション


前半部を通じて、老コメデイアンのセリフや、貨物船内でのロケシーンを通じて、みんながアンを愛しているという意識に向られる。それは、コングをしても例外ではないのだ。


コングがアンを連れて自身の住処、骸骨島を一望できる高い高い山の洞窟の中には、キング・コングサイズの巨大猿の白骨がゴロゴロ転がっている。コングの立場としてみれば、食い物と敵以外の存在を知る術は今まで無かったわけだ。累々と横たわる先代コング達の亡骸が、秘境の王者の悠久の孤独を無言のうち語っている。


そこで、暮れなずむ髑髏島を見渡しながら、アンの文字通り体を張った芸が、物言わぬ野獣に自分は食い物ではなく、何か特別の存在であることを理解せしめるのである。


そして。。。。コングが僅かに反応を示す人間の言葉が"beautiful"だ。ブロンド美女と野獣というアイロニーの構図において、美の概念を夕日に照らされる景色をもって記号化しているところがよい仕事。ここにおいて、アンとコングは等しく同じ感情を有する。女が美で怪獣が醜という、これまた「キング・コングもの」共通のお約束を一気に覆し、かつ、ラストに至るコングとアンの関係性を「もののあわれ」に収斂しているのだ。


このシーンはラストへの複線。エンパイアステートビルのてっぺんで、朝焼けに照らされるニューヨークを眺めるコングとアンの姿に呼応するのである。


だが、キング・コングはエンパイアステートビルから複葉機に打ち落とされなくてはいけないのである。髑髏島とエンパイアステートビルの美しい絵面が溜となってコングの悲劇性をいやますのである。



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