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クリムト

「クリムト」 監督・脚本:ラウル・ルイス

@文化村ル・シネマ。

クリムトの絵は知っているが、クリムト本人についてはほぼ知らない。ので、ジョン・マルコビッチがクリムトを演じるというのに「?」という気もしたのだが、現存するクリムトの写真とか、本作を通じて窺い知る事になった人柄や人生からすると、これはアリだなぁと。要は精力絶倫系ハゲちゅうことで。もっと腺病質な人なんだと思ってた。

生でクリムトの作品を見る機会が少なかったのだが、絢爛豪華な金箔の使い方と溢れ出さんばかりのエロティシズムが特徴の作風を、映画の全体のトーンに良く活かされていたと思う。実に美しい映画であった。

映画序盤のアトリエでの制作風景など、(おそらく意図的に)活人画の赴きを漂わせ、なんとも言えないエロさがある一方、実に練り上げられたライティングがねぇ。蜂蜜のような柔らかな黄金色のライトがもう、溜息が出てしまう。

そうしたメロウな絵作りの中で、虚実交錯する物語が織り成されるわけだが、この「現実の境界線」がまた上手い具合に、もどかしいまでに曖昧。この演出で大きく一役買っているのは、衣装美術の緻密さであろう。上手い言葉が見つからないが、キッチリ作りこまれた衣装があの時代のデカダンスを、見えざるフェロモンのように画面を包み込んでいるようである。

メリエスやエゴン・シーレ、名前だけではヴィトゲンシュタインなどなど実在の人物の実に微妙な絡み方もまた、大戦の間の白昼夢的美の迷宮を幻夢的に構成している。特にエゴン・シーレがインパクト大。演じるニコライ・キンスキーはあのクラキンの息子。父親似の怪異な容貌でもってドイツ表現主義みたいな演技で臨む。。。クラウス・ノミがシザー・ハンズになったみたい。。。のだから、劇中の明確な現実をも否定してしまうのであった。

死の床にあるクリムトが見た走馬灯なのか回想なのか判然としない物語は乱歩的な香りも濃厚。「ぺてん師と空気男」のようなプラクティカルジョークと「屋根裏の散歩者」のような覗視趣味が感じられた。
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