FC2ブログ

Lc.タグクラウド

プロフィール

Gamby13

Author:Gamby13
Gumby13名義で、気が向いたらamazonのDVDレビューもしています。amazonご利用の際は、是非、当店経由で。

最近の記事

amazonで探す

商品レビューも参照できる!

世間の意見と比べてみよう!

月別アーカイブ

最近のコメント

最近のトラックバック

実相寺昭雄監督が亡くなった!・゚・(つД`)・゚・。

実相寺昭雄監督まで逝く・゚・(つД`)・゚・。
>>
訃報:実相寺昭雄さん69歳=映画監督

実相寺昭雄さん 「ウルトラマン」「帝都物語」などで知られる映画監督の実相寺昭雄(じっそうじ・あきお)さんが29日午後11時45分、胃がんのため東京都内の病院で死去した。69歳。葬儀は12月2日午前10時半、文京区湯島4の1の8の麟祥院。自宅は非公表。喪主は妻で女優の原知佐子(はら・ちさこ=本名・実相寺知佐子)さん。

 早稲田大卒業後、1959年、ラジオ東京(現TBS)に入社し、ドラマの演出をへて映画部に転属。「ウルトラマン」「ウルトラセブン」などの演出を手がけ、69年「宵闇せまれば」で映画監督デビュー。TBS退社後、「無常」「あさき夢みし」など、実験的作品を発表した。陰影を強調した奇抜な構図や、エロチシズムを追求した作品で、根強い人気を獲得した。

 88年「帝都物語」、98年「D坂の殺人事件」、05年「姑獲鳥(うぶめ)の夏」などの小説の映画化や、「アリエッタ」「ラ・ヴァルス」などエロチシズムを描いた作品を精力的に監督。夏目漱石の小説が原作のオムニバス映画「ユメ十夜」の一編、自身が演出したテレビ番組を映画化した「シルバー假面(かめん)」を監督し、公開予定だった。

 舞台やオペラの演出、「ウルトラマンのできるまで」などの著作も多数。東京芸術大学名誉教授。

毎日新聞 2006年11月30日 10時14分 (最終更新時間 11月30日 11時53分)
<<

実相寺昭雄
一昨日深夜より、ファミリー劇場で「シルバー仮面」の再放送が始まっていた。第一話(29日1:00)と第二話(30日1:00)は実相寺監督作品である。リメイク版「シルバー仮面」も実相寺監督で制作され、劇場公開直前の状態であった。まるで、監督が亡くなるプレリュードの様に作品がオンエアされたわけだ。奇しき縁を感じる。

実相寺監督と言えば、第一次怪獣ブームの立役者の一人。文芸からではウルトラシリーズ第一作「ウルトラQ」から参画されており、円谷プロとの所縁は深い。第二次怪獣ブームの時には皮肉なことに、円谷制作「ミラーマン」の裏番組「シルバー仮面」のメガホンをとることになったわけだ。

特異なアングルとカメラワークによる独自の映像世界を確立する一方、やはり今年物故した佐々木守氏などの脚本家にも恵まれ、実相寺監督の作品は特撮ファンのカルト的支持を今日まで得ている。だが、当時(今もか)ゲテもの扱いだった子供向け特撮番組において、素晴らしい作品を作り出したことをもってのみ氏の功績とするのは、ヲタクとしては浅はかに過ぎる。


遍く幼少期にウルトラやシルバー仮面などに触れた人間に、作家性という概念を最初に理解せしめた事がもっとも重要な功績であろう。実相寺監督の作風に衝撃を受けて映像の世界に進んだ方は大勢いるだろう。その作品を持って次世代への模範となりながら、未だ、実相寺監督の作品に双肩しうる作品はついぞお目にかかったことが無い。前人未到の霊山のような監督であった。

曼荼羅
実相寺監督の特異なカメラワークは、目的ではなく手段である。ロケを行えば実景を虚構の風景と化しめ、セットにあっては異様なリアリティを見せる。常に現実と虚構の領域を曖昧にする空間演出の魔人、それが実相寺昭雄という監督であったと思う。

また、サディズムに根ざす濃密なエロティシズムも実相寺監督の作家性の本質である。その嗜好はウルトラマン14話「真珠貝防衛司令」で既にして顕著に現れている。視姦というより視線の強姦とも言うべきクローズアップを持って、女優の貌を陵辱する手法は最近作「鏡地獄」に至るまで一貫している、サディスティックな表現だ。

子供の頃、「真珠貝防衛司令」がどうにも好きになれなかった。それは一重に醜いガマクジラ(コレに関しては、成田亨氏の著作に興味深い記述が残っている。コチラ参照)が嫌だったと思っていたが、長じてLDで観直してみて、ハタと気づいた。勃起も知らなかった俺は、フジ隊員のアップに本能的にセックスの匂いを感じ取り、拒否反応を起こしていたのだ。当然、いい大人になってしまえば、その衝撃的な映像に感動しつつ、前屈みにならざるを得ない。「真珠貝防衛司令」はそういう意味で、実相寺監督が手がけた全ウルトラシリーズ作品のなかでも最高峰の傑作と言えるだろう。


「あさき夢みし」OP
虚構と現実の曖昧さ、SMに加え、光と闇の描き方にも腐心された作風だった。鏡やプリズムをギミックに使う手法もさることながら、照明はバックの火炎のみといった撮り方も行っている。「シルバー仮面」第一話の冒頭や、「あさき夢みし」のイントロがつとに有名だが、役者の表情は愚か、目鼻の区別すら出来ない異様な画面が展開する。「あさき夢みし」なんてジャネット八田のアップでこれをやるんだから、ドSもいいところである。


「屋根裏の散歩者」種村季広調
他、少女人形だとかフランス語の書類(サドやコクトーの原書とか)など、演出に使われるギミックの数々には種村季弘の世界と被るものも多かった。

こうした嗜好性は当然の如く、江戸川乱歩の作品世界との相性は抜群。「屋根裏の散歩者」「D坂の殺人」「鏡地獄」と、乱歩映像の決定版とも言うべき作品群を排出している。とくに「屋根裏の散歩者」の空気密度を感じさせる画面は、リドリー・スコットの作品を凌駕していると断言できる。

あぁぁぁぁぁ、いくらでも語れる。語りつくせない。本当に惜しい方を亡くした。特に来年の正月映画で市川崑監督「犬神家の一族」が公開されるが、市川金田一シリーズに匹敵しうる、実相寺京極堂シリーズが実現できなかったことが返す返すも残念だ。

未練もまた尽きないけれど、謹んで御冥福をお祈りします。

スポンサーサイト



コメント

「姑獲鳥の夏」は概ねキャスティングとか、原作の長さに対して映像は云々といった論調で、演出とは無関係なものが多かった様に思います、公開当時。

でも正直、実相寺作品としてはBリーグ入りも止む無しという気がしないでもない。それは、メジャー配給の縛りに起因するものと考えられます。

お馴染の俳優陣はほとんどキャスティングされていないし、興行的にも実験映像を出すわけにはいかないプロデューサー方面の縛りが想像されます。

ただ、今回の追悼文では敢えて外しましたが、実相寺監督は正しく「職人監督」でもあった方で、その辺の事情というのも考える必要はあるでしょうね、ファンは。

「第四惑星の悪夢」とか「円盤が来た」とかのアヴァンギャルドな演出の根底には、予算抑え目にという縛りがあったことは、過去幾度と無くインタビュー等で監督自ら語られているわけで、好きで前衛したんじゃネェよ!という本音や、TBS出向組みの風当たりとかいった行間の意も、汲んであげることが供養になることでしょう。

映像に詳しいマニアなコメントに感服しております。
僕は分析、解析等が苦手なほうなのでついつい感情的になってしまい、言いたいことを言いっぱなしな発言が多く、40歳を前に大人気ないなと考えてしまいます。
実相寺監督を意識したのはやはり「ウルトラシリーズ」であり、なかでも「セブン」の「第四惑星の恐怖」という作品です。

先週末、アマゾン辺りをウロウロしていると「姑獲鳥の夏」のDVDが安価で出ていまして、レビューをみていたら・・・「この野郎!!」と言いたくなるようなレビューに怒りをおぼえ、
「おまえらに実相寺監督世界の何がわかる!おろかものめ!」
とかいいつつ、これも何かの巡り合わせ、「姑獲鳥の夏」を買って今週末に観ることを楽しみにしていたら突然の訃報に驚愕。

「姑獲鳥の夏」は劇場でも観ました。
今朝方DVDも観ました。


「若造ども!おまえらに馬鹿にされるおぼえわない!騒ぐなおろかものめ!」と噛み付きたくなり、そこらの恫喝おやじになってでも、僕は実相寺監督の映像を信じます。


子供の頃に観たあの映像・・・忘れません。




コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL: